およそ月に一度、1週間ほど
出張で東京に出てきております。
その度、新宿や渋谷での、
駅や交差点の人の多さにはぐったりもします。
昔、初めて東京に出てきた頃は、
必死に人を避けて、端っこによって、
今とは比べ物にならないくらい疲弊しました。
しかし、nTechを学んで関係性を鍛錬する過程で、
この人混みでの「すれ違い方」も変化してきたのです。
その基本であり極意は、
○1:1を極めること、
○影響し合う関係を認識すること。
たとえ渋谷のスクランブル交差点に突入するときでも、
一瞬の場面に注目すれば、必ず1:1の繰り返し。
多勢を相手に逃げ回るようなイメージではなく、
1:1を繰り返すことで着実に目標地点に向かうことです。
そして、そのひとりの相手とすれ違うとき、
向かってくる相手を押しのけるのでもなく、
自分が道を譲るのでもなく、
「互いに、さりげなく躱す」ことが出来るような
「形をつくる」ことです。
体の向き、
どちらの手が前に出ているか、
歩幅、
手は握っているか、開いているか、
視線はどこからどこへ動くか。。
そういった相手の動きを観察する…よりもまず、
自分がそれらをどのように使っているか
認識すること。
観察しようとしなくても、相手は、
あるいは相手の無意識はその動きを感じ取り、
向かってくる相手の体は自然と、
どちらかに寄るはずです。
その相手のかすかな動きと自分のかすかな振る舞いを
影響し合うものとして認識できれば、
自分をコントロールしながら相手をコントロールする、
すれ違うときに「すれちがいのない交流」を
体感できるはずです。
自分のつま先から視線の先まで、
ピンと張った意識を通わせ、
一人と真摯に向き合う交流を無限に加速できれば、
それが場を調停することになるのでしょうね。
まだまだ、鍛錬が必要です。