仲間うちで大いに話題になっている映画『グレイテスト・ショーマン』。
仕事の合間に、ようやく観に行くことができました。
ある同僚は毎日のように、認識技術からみたこの映画の素晴らしさを滔々と語るほどの作品。
私も期待を込めて、久方ぶりの映画館に足を運びました。
とてもとても華やかで力強く、そしてどこまでも静かな映画。
その中心に3つのメッセージと、ひとつの“願い”がありました。
3つのメッセージ
1,「This Is Me」- これが私 –
ヒゲの女性を中心に歌いあげられるこの歌。
忌み嫌われ、存在すら隠されて生きてきた「私」たちが、疎外されることへの憤怒から立ち上がり発する、強烈なメッセージ。
2,「Rewrite The Stars」- 運命を書き換える –
「これが私だ」と主張することは、大きなリスクを伴います。
“小さくも鮮烈な変化”を押しつぶそうとする“大きくて色褪せた力”に打ちひしがれる者たちの、痛烈な問いかけ。
運命を書き換えることなんてできるの?
いったいどうやって ―。
3,「From Now On」- ここからは –
大きな成功と大きな挫折の後の、鮮烈な、そして晴れやかな決断。
ここからはもう、決して栄光に惑わされない。
「Home Again!」― 家に帰ろう。
3つのメッセージが導く根本的な問い
華やかな歌と踊りに彩られたこれらのメッセージは、いずれも背後にそれぞれの問いをはらんでいます。
This Is Me.
「これが私だ」と断言するためには、
「私」とはなんなのか、
この体を持って存在することにどんな意味があるのか。
という問いに答えられなければならない。
Rewrite The Stars.
運命を書き換えようとするならば、書き換えるべき運命とは何なのか、それがどのように私たちを支配してきたのかを明らかにしなければならない。
私たちを縛るモノの正体は、その仕組みは。
私たちはどこから、どのようにここまで来たのか。
From Now On.
ここから、私たちの向かう場所とは?
帰るべき「家」とはいったいどこなのか?
私たちは、どこへ行くのか。
映画全編を通して、この
【私たちは何者で】
【どこから来て】
【どこへ行くのか】
という問いが根底に流れていました。
そしてその問いに、(無意識的に)全力で向かっていく主人公の姿。
場面ごとに映像と情景の美しさ、音楽と踊りの迫力への感動は多々あれど、映画全体を支えるおおきくて深い感動は、その主人公の姿だったのではないかと思うのです。
そしてスクリーンのずっと向こうから
主人公はその選択によって、自分のビルが焼け落ちてしまったり、スキャンダルになっちゃったり、破産しちゃったりしたけど、
3つのメッセージに隠された問いからみたとき、主人公の選択は何一つ間違っていなかったのです。
なぜなら、彼のすべての選択は常に
・根本的な問いに真摯に向き合い、
・新しいことへ向かい、
・“いま目の前に無いもの”…まさに「可能性」そのものに出会う、
そのためにあり、その選択の連続が彼が見出したあらゆる「ユニーク」を花開かせ、彼を最も偉大なショーマンへと導いたのだから。
その姿を通して送られてくるのは、
スクリーンのずっと向こう、
この映画を世に送り出した方々から、
スクリーンの前にいる私たちへのメッセージ。
どうかその勇気ある選択によって、
世界を変えてほしい。
そしてその選択の先に、
「すべて願いどおりになる世界」
があってほしい ―
娘のバレエ公演を優しいまなざしで見つめながら、主人公がつぶやく最後のセリフに、その願いと、祈りが込められていました。
静かな祈りと、華やかで力強いメッセージ。
心のふり幅を大きく取れる、生命力に満ちた映画でした。
主人公たちの姿は、ある意味すべての先人たち、
あるいは、今この時代を生きている私たちの象徴でもあります。
みんな意識的にしろ無意識的にしろ、根本的な問いと対峙しながら、必死に生きている。
そのすべては、それが映画化されスクリーンに映し出されれば劇的なドラマになり、感動を呼ぶでしょう。
しかし、そのスクリーンの中でもがいているのが今の自分だとしたら、その映画の中の自分自身は、それを映画として楽しむことは…とてもできません。
答えを探しながら、いつかそれが願いどおりの世界へたどり着くことを信じ、挑戦を続けた先人たちの歴史は、今の私たちに感動を与えてくれます。
それが「これまで」の感動ならば、
答えを得たうえで、願ったこともないような世界を実現していく、そんな感動がこの先、今を生きる私たちにはあるのではないだろうか。。
「この現実のスクリーン」の外に出ることができる技術「認識技術」をもって『The Greatest Showman』と出会えば、
From Now On -ここからは。
そのメッセージのさきに、共有したい深い深い想いが観えてきます。