年賀の思いで #2

自己価値を上げるための手っ取り早い方法は、
役割を持つことでした。

小学校・中学校・高校では
各種委員会の委員長など、
中学以降の部活では、大学までずっと吹奏楽だったので、
部長・パートリーダー・指揮者その他もろもろ。

役割を持てば、役に立っている。
価値が上がっていく。
そう思えるときもありました。

しかしその役割に向き合う出発は
自分を補うこと。
自分の力を活かすことができていると実感があったら楽しかったろうに、
役割に自分の力が足りないことを痛感しつつ、
学んでも練習してもたどり着かない。

いずれその箱庭での日々は終わり、
社会に出るべく自分と向き合うときが来ます。

選んだのは教員の道でした。

教員の道を歩むふたり、
父と姉が書いた「あけましておめでとうございます」

それが、
いかに、どのように自己価値を上げられるというのか
意識の奥底でその課題に対する答えとして
判断基準をつかんでいました。

はるか高みにいる、あの人たちのようにならなければならない。

大学。
単位もとった。実習にも行った。それ以外の資格のための単位・実習・研修ももろもろをこなした。

でも、卒論だけが書けなくなった。

私にあった出発の意志にきづいたのは、
ついに大学を辞し、nTechと出会ってからでした。

つづく