こそだての海

少し前ですが、
中学・高校と吹奏楽部で共に切磋琢磨した後輩と再会しました。
大学以降地元を離れ、関東圏に暮らしていたのだけど…

昨年から地元に戻ったそうです。
その理由とは…

子育ての「海」つまり環境が、違いすぎる!
ということでした。

自分が育った田舎の、
学校帰りには知らない人にも大きな声で挨拶して、
みんなが子供を見守り大切にする、
そんなおおらかな雰囲気が、
結婚してから住んだ街には、
全くなかった…

知らない人に声をかけてはいけません
声をかけられたら答えてはいけません

そんな、不信・不安の海…
ここで子供を育てる事に限界を感じ、
悩みに悩んだ末の、決断だったそうです。

個人ではどうする事も、
地域だけではどうする事も、
そして、今までのあらゆる方法ではどうする事も出来ないところまできていて、

さらに緩やかにしかし確実に進行している社会の変容。

この流れを反転させる、一人ひとりの認識の変化と
そこからの道筋について、改めて
真摯に考えなければと思います。