かつて、「熱」と「温度」は
同じようなものと考えられていたといいます。
しかしあるとき学者が気付く。
同じ火力のかまどにかけた「鍋の中の水」と「鉄板」、
火が伝える「熱」は同じはずなのに、
鍋の水はまだぬるく、かたや鉄板はもう触れないほどに熱い。
伝わる熱と、物体の温度とは、別のものではないのか?
そこから熱力学の急激な発展があったのだとか。
実は、
「成果」と「報酬」も、
この「熱」と「温度」と同じ。
同じ成果を上げたとしても、その報酬は
受け取る者の立場や基準によって
差が出ることが、往々にしてあります。
これらを「同じようなもの」として考えていれば
不公平感しか生まれない!
大切なのは、分けること。
分ければ、その間にある仕組みが見える。
そして、
成果を軽んじ、報酬を愛する、という
自分の在り方に気づくかもしれない。
いかにして、分けるか。
分けることが、創造そのもの。
認識技術の応用、といえるかもしれません。