ネギを収穫しました。
収穫には農具を使います。
今回は「鍬(くわ)」。
より厳密には、備中鍬と呼ばれる種類ですが、
これが実に使いやすい。
この農具がなかったら、どれほど農作業が大変か。
使っていると、
柄の長さ、鍬刃の角度により、
テコの原理が働いて、
少ない腕力で強い力を土に伝えていることが
よくわかります。
このテコの原理、鍬でなくとも
あらゆる農具に、
そもそもあらゆる道具に活用されているもの。
テコの原理、という概念が生まれる前から、
それこそ人間の体の仕組みにも、
この原理は働いています。
それは、ある意味
「当然」というもの。
道具の使いやすさに、「テコの原理」と大げさな名前をつけただけ。
しかし、その「当然」に名前をつけたことが
何より重要なことです。
だからこそ「梃子」以外に応用できるようになり、
あらゆる発明が生まれました。
当然を、当然で済まさず、
そこに隠れた原理を発見すること。
人間の意識・心についても、
多くの研究がなされてきました。
それが心理学の範囲で済まされるものではなく、
普遍的な原理として理解され、活用されるように。
テコの原理が普遍的な価値を得たのは
それに基づいた発明が量産されてからであるように、
nTeck・認識技術の価値もこれから、
数多くの「発明」で普遍化することを
確信しています。